卒業祝いを贈る際のマナー

学校を無事に卒業することは、人生にとって喜ばしい節目の一つです。次のライフステージへと羽ばたいていく方に向けて、「卒業祝いを贈りたい!」と考える方も多いことでしょう。

卒業祝いは、本人にとってもその周囲の人々にとっても嬉しいお祝いだからこそ、マナーを守って行うことが大切です。

とはいえ、その他の御祝い事と比較すると、「卒業祝いに関するマナーは、あまり知られていない」という実情もあります。「マナーを守って気持ち良くお祝いしてあげたいけれど、細かなポイントがよくわからない」と感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、卒業祝いに関する基本的なマナーと定番の贈り物、さらに「入学・就職祝い」との兼ね合いについて解説していきます。気になるポイントは、お祝い前に解決しておきましょう。

相場や贈る時期は?

相場や贈る時期は?

まずは卒業祝いの基本的なマナーについてです。「おめでとう」という気持ちを正しく伝えるためには、「ただ闇雲に行動すれば良い」というわけではありません。やり過ぎれば、かえって相手を恐縮させてしまう可能性もありますから、きちんと頭に入れておきましょう。基本的に卒業祝いとは、身内の中で贈り合うもの。たとえば「友人の子どもが卒業したから」という理由で、必ずしもお祝いを用意しなければならない、というわけではありません。

もちろん相手との関係性にもよりますが、「おめでとう」という言葉を伝えるだけでも充分とされています。もし品物を用意するのであれば、「やり過ぎないこと」が、相手に対する気遣いになるでしょう。

一方で身内同士であれば、卒業祝いを用意するケースも珍しくありません。この場合の金額の目安は、「小学校から中学校」「高校以上」で、変わってくるので注意が必要です。

★卒業祝い、具体的な金額の目安は?

小学校や中学校の卒業祝いであれば、5,000円から10,000円が相場となります。高校や大学から卒業するときの相場は、10,000円から30,000円です。

身内同士でやり取りする卒業祝いは、金額に対してそこまで厳しく考える必要はありません。「以前○○さんの子どもに××円を包んだから」なんて理由で、家庭ごとの風習があるケースも少なくないでしょう。

とはいえ、こうした相場から大きくかけ離れていると、やはり相手に負担をかけてしまいます。それぞれの目安を意識しながらも、家庭のルールに則るのがオススメです。

また卒業祝いの場合、「内祝いはしなくても良い」とされています。お返しがないということも踏まえて、納得できる金額を包むと良いでしょう。

★卒業祝いを贈るタイミングは?

卒業祝いを贈るタイミングは、卒業式前後の時期を狙うのがオススメです。本人にも「卒業したんだ!」という自覚がある時期ですから、お祝いの品や言葉も、ストレートに届きやすくなります。

卒業式当日に渡すのが難しいという場合には、「卒業式の後」よりは「卒業式の前」の方が好ましいと言われています。遠方から送る場合などには、忘れずに手配しておきましょう。

また「どうしても卒業式の後になってしまう」という場合にも、「卒業式を終えたあと1週間以内」を意識して用意するのがオススメです。最悪の場合でも、3月中には相手の手元に届けられるよう、準備を整えておく必要があります。

贈り物の定番

贈り物の定番

人生の節目となる卒業。そのお祝いとして渡すギフトには、「いったい何を選べば良いのだろう」と悩む方も多いのかもしれません。卒業祝いで贈るものの定番といえば、以下のとおりです。

  • ・現金
  • ・ギフトカード
  • ・文房具
  • ・携帯電話やスマートフォン、タブレット
  • ・腕時計
  • ・携帯音楽プレーヤー
  • ・財布
  • ・スーツ
  • ・名刺入れ
  • ・カタログギフト

卒業祝いでもっとも多く選ばれているものといえば、やはり「現金」でしょう。卒業後に入学や入社が控えている場合、出費がかさむことも予想されます。新生活を気持ちよくスタートするためにも、「現金があれば心強い」と感じる方は多いはずです。

「現金はなんだか味気ない」と感じる方に人気なのが、各種ギフトカードです。これならば「金券」として扱える一方で、種類を絞り込むことである程度用途を限定することができます。「好きな本を買ってね」と図書カードなどを贈るのが、こちらの方法にあたります。百貨店などのギフトカードを選べば、用途も広く、子どもが自分で好きな物を購入できるのかもしれませんね。

文房具や腕時計、スーツや名刺入れ、財布などは、卒業後の子どもが「使えるように」と願って贈る人気のギフトです。子どもの年代を見て「本当に必要なアイテム」を判断するほか、サイズや好みについても細かく把握しておく必要があるでしょう。

近年人気が高まっているデジタル機器は、「子どもからのリクエストで用意する」という方も多いアイテムです。とはいえ、両親の許可なく与えてしまうことで、余計なトラブルを生み出す可能性もあります。意思疎通がしっかりとできていない場合には、避けた方が良さそうです。

「現金では味気ないけれど、何を選べば良いのかわからない」という場合に、頼りになるのがカタログギフトです。とはいえ年代に応じては「子どもが欲しがるものがない!」なんて失敗もあるので、卒業祝いを贈りたい相手と、掲載されているアイテムのバランスを、よく見極めてから選ぶのがオススメです。

卒業祝いと入学・就職祝いはどちらが優先?

卒業祝いと入学・就職祝いはどちらが優先?

卒業祝いを贈るタイミングで、同時に考えておきたいのが「入学・就職祝い」についてです。学校から卒業したあとには、次の学校へと入学するケースも少なくありません。また高校や大学から卒業した後には、社会人として仕事をスタートする方もいるでしょう。

ここで気になるのが、「卒業祝いと入学・就職祝いは、どちらを優先させるべきなの?」という点ですが、「入学・就職祝いを優先する」という考え方が一般的です。「入学や就職の方が、何かと物入りだから」という視点で、そのように言われています。

とはいえ、「必ず入学祝いを優先しなければならない」というわけではありません。子どもが苦労して学校に通ったことが分かっている場合など、労いの気持ちからあえて「卒業祝いを渡したい!」というケースもあるでしょう。

また、卒業祝いと入学祝いをそれぞれ別に用意するのも良いですし、「卒業したものの、進学先が決定していない」などのデリケートな場合には、単に「お祝い」という形で渡すという方法もあります。臨機応変に対応してみてください。

カタログギフトを贈るなら「上質さ」にもこだわってみて

卒業祝いとして何か品物を贈ろうと考えたとき、相手の好みがわからずに苦労するケースは決して少なくありません。ましてや「卒業祝い」の対象となるのは、10代~20代の若者がほとんどです。世代ごとの違いもあり、より一層難しいと言えそうですね。

カタログギフトは、このような場合でも便利に使えるアイテムです。とはいえ「どのカタログギフトでも良いから、とにかく贈れば良い」と考えるのは危険です。カタログギフトにもそれぞれで個性があり、「品質に満足できないもの」があるのも事実だからです。

卒業祝いは、「これから先も頑張ってね」という気持ちを込めて贈る、特別なギフトです。ここで贈られた品物を、その後の人生の中で長く使う方も少なくありません。ずっと愛用していける特別なアイテムを贈るためには、カタログギフトの「質の高さ」にこだわることも大切なのです。

その点、リンベルのスマートギフトであれば「ギフトポイントを贈る」という独自のシステムを採用しています。贈られた側はポイントを合算したり、分けて使ったり、自分自身で追加して使うことも自由にできます。予算に縛られず、妥協のない品物選びを楽しむことができるでしょう。掲載されているアイテムの中には、上質で長く愛用できるものも多いので、楽しく選べます。

学校を卒業し、一歩成長した世界へと踏み出していく子どもたちだからこそ、「自分にとって必要なもの」「欲しいもの」を見分ける力や、「本当に良いもの」について知ることは大切なこと。リンベルのスマートギフトであれば、子ども自身の可能性も高めていけそうですね。