香典返しにカタログギフトがオススメな理由

日常生活の中でも、誰かに贈り物をする機会は非常に多くあります。「せっかくのギフトだからできれば喜んでほしいけれど……何を選べば良いのかわからない」「そもそも相手の好みがよくわからない」なんて悩みも、多くの人が一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

特に「香典返し」など、多くの人に同じ物をお返しする場合には、ベストな品物を選ぶのはより一層困難になってしまうでしょう。とはいえ、香典返しの品物を選定するための時間は、非常に限られてしまっているケースも多いものです。こんなときには、ぜひカタログギフトを選んでみてください。

なぜカタログギフトがオススメなのか、理由を解説すると共に、香典返しのマナーについて覚えておきたいポイントをまとめます。「香典返しで失礼がないようにするためには、いったいどうすれば良いのか」と悩んだときには、まずは参考にしてみてください。

失礼になりにくい

失礼になりにくい

香典返しを選ぶ際には、マナーを守ることが大切です。香典返しとは、お通夜や告別式にて、故人に対していただいたお香典に対するお返しのこと。故人に対して贈っていただいた「お気持ち」に対する返礼品となりますから、失礼があってはいけません。「相手に喜ばれること」も大切ですが、それ以上に「マナーを守り、失礼がないこと」が重要なポイントとなります。

特にお通夜や告別式には、身近な人だけではなく、あらゆる立場の方が訪れることでしょう。自身にとっては「当然のこと」が、相手にとっての「非常識」と捉えられてしまう可能性もありますから、十分に注意しましょう。

香典返しには、「これを贈るのはマナー違反」と言われるアイテムがいくつかあります。意外な品物も含まれていますから、どのようなアイテムに注意が必要なのか、事前にしっかりと頭に入れておきましょう。

・肉や魚類
・お酒
・鰹節や昆布など

肉や魚類は、「四つ足生臭もの」と言われ、古い時代から「香典返しに選ぶべきではない品物」と言われています。消えてなくなる食べ物や飲み物系は香典返しとしても人気ですが、肉や魚類を選ばないよう注意してください。

またお酒や鰹節、昆布などは、おめでたい席でよく選ばれている品物です。故人をしのぶ気持ちが伝わりにくくなってしまうので、避けた方が無難です。

また、絶対にNGというわけではありませんが、「金券やギフトカードなど、具体的な金額がわかってしまうもの」も避けた方が良いとされています。お香典としていただいた金額とのバランスがすぐにわかってしまい、人によっては微妙な気持ちを抱いてしまうこともあるかもしれません。配慮が必要な品物だと言えます。

さて、このような注意点を踏まえた上で、カタログギフトを選ぶメリットをチェックしてみましょう。

カタログギフトであれば、金額に合わせて細かく調整できますが、相手に対して、具体的な金額を伝えるわけではありません。またあくまでも「カタログギフト」という形で贈るので、失礼にもあたりません。

カタログギフトの中に、肉類や魚類、アルコールや鰹節、昆布などが記載されているケースも少なくありませんが、この場合はマナー違反には当たらないので安心してください。たとえカタログギフトを贈られた側が「肉類」を注文したとしても、それはそれで良いのです。

相手が欲しいものを選べる

相手が欲しいものを選べる

香典返しでは、昔から「消え物」と呼ばれる「後に残らないもの」が好ましいとされてきました。お葬式は、おめでたいことではありません。「いつまでも残る」のは好ましくないという理由で、香典返しに「残らないもの」を選ぶという風習があるのです。

この消え物には、以下のような品物が当てはまります。

・お茶
・コーヒー
・紅茶
・砂糖
・乾物
・石鹸
・洗剤
・タオル
・シーツ
・毛布

どれも「食べたり飲んだり使ったりすれば、消えてなくなるもの」ですが、お茶やコーヒー・紅茶などには好みがあります。相手のライフスタイルに合わなければ、「もらっても困る」ということになりかねません。

石鹸や洗剤、タオルやシーツなどの日用品は、「よくもらうけれどそれほど使わない」という理由で、家の中に溜め込みがちです。こちらもやはり、贈られた側の負担になってしまう可能性があるのです。

こんなときにも、カタログギフトなら「贈られた側が自分で欲しいものを選ぶ」というスタイルなので、安心です。そのときの家族の状況や好みに合わせて、遠慮なく欲しいものを選ぶことができます。

不必要なものをいただいて、どうするべきか困る……なんてことにもつながりにくいです。また、当日返しをする際にも、カタログギフトであれば邪魔になりません。持って帰っていただく際にも、負担を小さくできるでしょう。

カタログから欲しいものを選んだら、それは配送業者の手で自宅まで届けてもらえます。どれだけ重いものを注文しても、自宅まで届けてもらえれば安心です。いろいろな負担や手間を考える必要もありませんから、安心して注文できます。

遺族側の負担が減る

遺族側の負担が減る

身近な人が亡くなったとき、遺族はさまざまな準備に追われることになります。お通夜や告別式の手配や弔問客への対応など……悲しみにくれる時間もないまま、忙しい時間を過ごすことになるでしょう。

故人のために行う葬儀は、人生における最後の大切なセレモニー。「できる限り故人の希望にそってあげたい」「弔問に訪れた方々に対して丁寧に対応し、気持ちよくお見送りをして欲しい」なんて思いから、あらゆる準備に奔走する方も多いことでしょう。

「ごく普通の葬儀を執り行うだけ」であっても、遺族がやるべき準備は多岐にわたります。「身近な人が亡くなった」という非常に辛い環境の中で、いくつもの重要な決断を繰り返さなければいけません。精神的、肉体的な負担を感じるのも当然のことです。

こうした遺族の負担をできるだけ軽減するためには、「悩みポイントをできるだけ少なくする」という方法をとるのがベストです。

香典返しの品物選びも、葬儀の準備を行う遺族にとっては悩みポイントの一つ。「お通夜や告別式に来て下さるあらゆる立場の人に対して、失礼のない贈り物」を選ぶのは、非常に難しいことでもあるのです。「なんでも良い」という気持ちは、お香典をいただいた相手に対して失礼なもの。だからといって悩み過ぎるのもよくありません。

カタログギフトであれば、あらゆる立場の方に対して、失礼のない振る舞いをすることができます。また「金額」や「最低限の内容」などを決めれば、あとは迷うこともありません。いただいたお香典の金額に対して、それぞれで別の香典返しを用意したいときにも、金額のベースを変えるだけで対応が可能です。

カタログギフトの人気が高まっている今、その種類も非常に多様化しています。香典返しとして使いやすいギフトも増えてきていますから、ぜひチェックしてみると良いでしょう。

まとめ

香典返しを選ぶときには、さまざまな負担が生じてしまいます。「いったいどれを選べば良いのか」「マナーを守るのはもちろんのこと、できれば相手に喜んでもらいたい」と思うのはごく自然な感情ですが、時間的・精神的な余裕がないときには、負担が大きくなってしまいます。

こんなときには、ぜひカタログギフトも上手に活用してみてください。あらゆる品物が掲載されているカタログギフトなら、マナー違反になりませんし、相手に自分で欲しいものを選んでもらうことが可能です。金額的な調整もしやすいギフトですから、遺族側にとってもメリットが大きいと言えるでしょう。

カタログギフトの人気が高まるにつれて、それぞれで特徴的なギフトも数多く登場してきています。どのようなギフトがふさわしいのかで悩んだときには、ぜひカタログギフトの内容にまで目を向けて、選んでみるのがオススメです。

カタログギフトの内容をしっかりと選定することで、「故人のためにお香典をありがとうございます」という感謝の気持ちも伝わりやすくなるはずです。「限られた時間の中でも、故人を気持ちよく送り出してあげたい」という気持ちも、叶えられることでしょう。