長寿祝いを贈る時に気をつけたいポイント

還暦からスタートするのが、長寿祝いです。身近な人や大切な人が、健やかに年齢を重ねていく様子を見るのは、非常に喜ばしいことですよね。高齢化が進んでいる今、非常に身近なお祝いの一つになっていると言えるでしょう。

「おめでとう」や「ありがとう」、そして「これからもどうぞよろしくお願いします」の気持ちを込めて、特別なギフトを贈りたいと思ったら、マナーを守った振る舞いを意識することが大切です。長寿祝いに関する基本的な知識と、知っておきたいマナーについて解説します。「長寿祝いって何?」と思う方から、具体的なアイテム選びに悩む方まで、ぜひ参考にしてみてください。

長寿祝いとは?

長寿祝いとは?

長寿祝いとは、身近な人の長寿に敬意を示すと共に、「これからも健康で長生きしてください」という気持ちを伝えるためのお祝いです。満60歳のタイミングで迎える「還暦祝い」が有名ですが、それ以外にも長寿祝いには以下のような種類があります。

  • 61歳(満60歳)……還暦(かんれき)
  • 66歳……緑寿(ろくじゅ)
  • 70歳……古希(こき)
  • 77歳……喜寿(きじゅ)
  • 80歳……傘寿(さんじゅ)
  • 88歳……米寿(べいじゅ)
  • 90歳……卒寿(そつじゅ)
  • 99歳……白寿(はくじゅ)
  • 100歳……百寿(ももじゅ)

「え? こんなにあるの?」と思われる方も多いのかもしれませんね。もちろん、これらすべての長寿祝いを頭に入れ、「必ずお祝いしなければならない」というわけではありません。
しかし長寿祝いを全く行わないのも、やはり「寂しい」と思ってしまうもの。冠婚葬祭に関るルールや習慣は、地域によっても異なりますから、馴染みがあるかどうかや、本人の意思によって、お祝いをする・しないを選択するのも良いでしょう。

長寿祝いに関するマナー

では次は、長寿祝いに関して、頭に入れておきたいマナーについて解説していきます。長寿祝いのマナーで覚えておくべきポイントは、以下の5つです。ぜひチェックしてみてください。

年齢はデリケートな話題でもある

長寿祝いは、人の年齢に関わるお祝い事です。本来であれば、長寿に感謝し、今後の健康をみんなで祈るためのイベントですが、近年では「まだまだ現役で、長寿祝いなんてとんでもない」と感じる方も少なくありません。特に満60歳で迎える「還暦」については、こうした傾向が強まっています。60歳といえば、まだ現役でバリバリ働いている方も多いですから、それも当然の反応だと言えるでしょう。 特に還暦や緑寿については、長寿祝いをされることに対して、本人がどう感じるのかも重要なポイントとなります。本人が嫌がっているのに、盛大なパーティーを開くようなことは止めた方が無難でしょう。また「還暦といえば赤いちゃんちゃんこ」など、昔のイメージを引きずるのも、あまりオススメできません。

「長寿」という言葉を聞いたときにイメージする年代については、昔と今では大きな隔たりが生じています。「家族や身近な人々が集まる場」として長寿祝いを行うのは非常に良いことですが、本人の意向を大切に考えてみてください。

長寿祝いの金額について

長寿祝いを贈る際には、その金額についても気になるところです。お祝いをされる方との関係性によっても金額の相場は変わってきますが、10,000円~100,000円程度で用意する方が多いようです。
長寿祝いの場合は、「子や孫が集まって連名で贈る」というケースも多くあります。この場合は、金額の差が原因で余計なトラブルを起こさないよう、十分に注意しましょう。

長寿祝いを贈る時期について

長寿祝いを贈るタイミングは、明確に決められているわけではありません。長寿祝いの宴席が設けられている場合には、当日にお祝いを持参しましょう。 特別なパーティーや食事会を催さない場合には、誕生日の1週間前から当日までを目安に贈るようにします。早すぎても遅すぎても相手を戸惑わせてしまいますから、十分に配慮してください。

水引と表書きについて

お祝いを現金で渡す際に、欠かせないのがご祝儀袋と熨斗紙です。熨斗紙には祝還暦・祝古希・祝喜寿・寿福・敬寿のように、長寿祝いであることを示すための文言を記します。水引の結び目の下には、やや小さめに姓と名を書きましょう。
水引は、金銀もしくは紅白の蝶結びのものを使うのが基本です。間違えないよう注意してください。

品物で渡す場合について

長寿祝いは、現金ではなくギフトを用意するのもオススメの方法です。とはいえこの場合には、相手を不快にさせない品物選びをする必要があります。長寿祝いのギフトとして、ふさわしくないと言われるのは以下のような品物です。

  • 「死」や「苦」をイメージさせるもの(例:クシ)
  • お茶
  • ツバキの花
  • 「老い」をイメージさせるもの

長寿をお祝いするおめでたい場所ですから、「死」や「縁起の悪さ」をイメージさせる贈り物は、避けた方が無難でしょう。ツバキの花は非常に美しいのですが、首元からボトリと落ちる様子が、お祝い事にはふさわしくないとされています。
また年齢を重ねて長寿祝いをされることに、少し微妙な感情を抱いている方にとっては、「老い」を感じさせるような贈り物も避けた方が無難です。老眼鏡や杖などがこれに当たりますが、気分を害する可能性もあるということを、しっかりと頭に入れておきましょう。相手からリクエストされた場合を除いて、避けた方が無難です。

また一般的には、長寿祝いは年長者に向けて贈る機会も多いはずです。目上の方に向けて贈ると失礼だとされている各種アイテムも、避けた方が無難です。マナーを守った品物選びで、温かい気持ちを贈ってください。

長寿祝いにオススメのギフト3選

長寿祝いにオススメのギフト3選

では具体的に、長寿祝いにはどのようなギフトがふさわしいのでしょうか。ギフト選びで悩んだときに参考にしていただきたい、3つのアイデアを紹介します。

趣味関連のもの

高齢になっても、毎日イキイキと過ごしていくためには、「生活のハリ」が必要です。そしてこうしたハリや潤いをもたらしてくれるのが、それぞれの趣味だと言えるでしょう。
もしお祝い相手に最近ハマっている趣味があるなら、ぜひその関連アイテムを選んでみてください。きっと喜ばれることでしょう。「相手の趣味を応援する」という気持ちも伝わりやすくなりますし、贈り物をきっかけに、会話が弾むこともありそうですね。

最近何をして過ごすことが多いのか、ぜひ事前にリサーチしておきましょう。

カタログギフト

相手の好みがわからないときでも、対応しやすいのがカタログギフトです。ギフトの定番となっていますが、長寿祝いにも活躍してくれることでしょう。
贈られた側は、対象カタログの中から好きなアイテムを自由に選ぶことができます。また近年では、「体験型ギフト」を掲載したカタログギフトも人気を集めています。「自分で選ぶ」「実際に体験する」といった流れの中で、良い意味で生活にハリが出る方も少なくありません。ぜひ好みのカタログを選んでみてはいかがでしょうか。

上質な食器類

人間にとって「食べる」ことは「生きる」ことです。美味しく食べることが、毎日の健康を作る秘訣だとも言えるでしょう。だからこそ、長寿祝いとして食器類を贈るのもオススメです。

  • 漆塗りの箸
  • 高級感のあるお茶碗や湯飲み

日常使いできるもので、高級感を楽しめるものは、高齢の方にも人気のギフトです。日常的に使ってもらうことで、贈り手の存在をより身近に感じてもらうこともできそうですね。相手の生活スタイルに合わせて、「使ってもらえるアイテム」を選択すると良いでしょう。

マナーを守った長寿祝いで心を届けよう

マナーを守った長寿祝いで心を届けよう

長寿祝いは、身近な人や大切な人に、「いつまでも元気でいて欲しい」という願いを込めて贈るギフトです。「現金で用意する」という方も少なくありませんが、心を込めて品物選びをして、マナーを守って贈るというのもオススメの方法です。「いったい何を贈れば喜んでもらえるだろうか」と考える時間に、人間同士の絆も深まっていくと言えそうですね。

長寿祝いのマナーは、お祝いをする際にみんなが気持ちよく過ごすために、ぜひ頭に入れておきたい知識でもあります。特に「年齢」というデリケートな部分に関わるイベントでもありますから、お祝いされる方の気持ちを第一に考え、行動してみてくださいね。